「ネットフリーデー」
この原稿を書いているのは8月の終り頃です。
暑いですね。
この調子では10月になってもまだまだ暑いんじゃないかと思います。
さて、暑いときには怖い話を聞いてぞっとして
涼しくなると相場が決まっていますよね。
今回お話するのは令和ならではのこわいこわいお話。
みなさん、のっぺらぼうをご存知ですか?
目と鼻と口がない妖怪です。
…その妖怪が今あなたの周りにたくさんいます。
…
…はい、怖い話って難しいですね。
えっと、結局何が言いたいのかといいますと
顔が見えない存在がいるんです。
その存在は、主にあなたの精神に影響を及ぼします。
過激な言葉づかいであなたに危害を加えることもあります。
…勘のいい方はお分かりかと思います。
インターネット上における人間のことです。
誰でもネットの中では匿名性が保障されます。
(もちろん自分の名前を出して活動されている方もおりますが…)
そういう空間では当然言いたい放題になりますよね。
現実生活でストレスが溜まっている人が弱いものに暴言を吐く。
その暴言が、ネット上ではまるで真理であるかのように扱われる。
…恐ろしい話じゃありませんか。
そんな所に長い時間居たらどうなるか。
精神がやられて、現実生活にも支障が出てしまいます。
そこで提案したいのです。
週に一回、インターネットをしない日を作ってみないかと。
え、無理?
まあ、音楽を聴いたり電子書籍を読むのは良しとしましょう。
あ、YouTubeとかTikTokとかはダメですよ。
望まない動画までおすすめされてしまうので。
いや、無理にやらなくてもいいんです、これはあくまで提案ですから。
ただ、ネット上で傷ついて精神が病んでしまわないように
自分なりに考えて守ってほしいとは思います。
それからみなさん、冷静に考えてほしいのです。
もし、自分がネット上で発言するときは
それが現実でも赤の他人に対して言えることなのかを。
暴言に暴言を重ねてお互いを傷つける修羅の世界にならないように…。
慈恵院僧侶 友部
一覧へ戻る