令和6年 涅槃会のご報告
2月11日(日)7:45より、慈恵院・府中本山において『涅槃会』が執り行われました。
お釈迦様が亡くなられたことを涅槃(ねはん)とよび偲ぶこの日に営まれる仏教行事を『涅槃会(ねはんえ)』とよびます。
火を吹き消した状態を意味する涅槃(=ニルヴァーナ)ですが、ここでいう『火』とは、『三毒の煩悩』を例えたものになります。
三毒とは、むさぼりを表す『貪(とん)』、怒りを表す『瞋(じん)』、愚痴を表す『痴(ち)』で、人を迷わす基になるものです。
涅槃会は、迷いを払い、本来の自己に立ち返り、真実の歩みを願う法要です。
慈恵院で所蔵する涅槃図を荘厳に映し出し、それを前にして、迷いを振り払うがごとく行われる法要の時間は、瞬く間に過ぎていきました。
慈恵院 僧侶
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